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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

時代はグローバリゼーションへ

今日は人事部と面談があった。

 
なんでも、やはりうちの会社でもグローバルに働ける
人材の育成に躍起になっているようである。
日本人、特に僕のようなミドルな年代の人間なら
大体当てはまると思うが、中学から大学まで割と
みっちり英語の教育を受けていたにも関わらず、
日常会話レベルの英語を話す能力も身に付いていない
人は多いんでないかな。もちろん僕もそうだ。
 
 
なぜ僕が人事部に目をつけられたのか。
その理由は、僕が去年の暮れに中国へ何度も
出張に行っていたからだろう。うちの会社では
海を越えて仕事をしている部署は案外少ないらしい。
そのため、僕のように何度も海外出張を重ねていた
人材はそこそこ目立ったようである。
 
面談前から、およそ人事部の望むような人材では
ないということは僕自身もよく分かっていた。
語学力はおろか技術力もなし。リーダーシップなし。
マネジメント力なし。モチベーションなし。
人事部もとんだ貧乏くじを引き当てたものだ。
 
中国への出張が多かったと言っても、行った先は
割としっかりした現地法人。そこそこ上の方の人は
そこそこ日本語堪能で、会話にそこそこ苦労をした
とは言ってもコミュニケーションはそこそこ取れる。
根気と図説さえあれば会話は成立するのである。
そういう意味では語学力はマストではなかった。
普通の人なら恐らく誰でも出来るような内容だった
ように今でも思う。
 
 
まぁ、面談ではその人の能力ではなく、
本人の意志や意気込み、キャリアプランなどを
合わせて判断するようで、そういう意味では
貧乏くじである僕のような男でも、現地での
防人の対象に充分なり得たのだろう。
 
人「今後、グローバルに働きたいという
  意志はありますか?」
僕「もちろんです。行けと言われたら明日からでも
  赴任します。シンガポールでも中国でも
  ジンバブエでも南極でもどこにでも行きます。
  言葉がさっぱり分からなくても、必ずや
  現地でお役に立てることでしょう。」
人「素晴らしいですね。でもやはり先立つ知識は
  必要だと思います。うちの会社では、
  英語を中心に社員の語学力の底上げを
  目指しております。社内セミナーなんかも
  開催しておりますよ。」
僕「なるほど。でもぶっちゃけ、英語がそこそこ
  話せる人って社内にもそこそこいるのでは
  ないかと思ってます。差別化を図るためにも、
  私は英語ではなく中国語を勉強しようと
  思っています。それこそ私の他にない強み、
  コアコンピタンスとなることでしょう。」
人「おっしゃる通りですね。ぜひ中国語を
  勉強なさって、自己研鑽に励んでください。」
 
 
他にも色々話をしたような気もするが、面談の内容は
概ね上記のようなやり取りだった。うちの会社は
当人の語学力を問う前にとりあえず現地に送り込んで
順応させる、という叩き上げの手法をよくやるクセに
先立つ知識が必要とはよく言ったものだ。
 
中国語の勉強は前々からするつもりだった。
その理由は、グローバルな人材になるためでも
中国人の本音の会話が知りたいからでもなく、
台湾の超絶可愛いLINE友達と距離をつめるためだ。
人間というのは、不純な動機こそが最高の
モチベーションとなり最高のパフォーマンスを
発揮させる生き物なのだから。
 
例の台湾の地震で彼女の安否を心配していたが、
とりあえず無事らしい。時期が時期なので今は
台湾には行かないが、いつか行くその日までに
僕は完璧に中国語をマスターしていることだろう。