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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

死に至る病に至る病

今日、職場で死者が出た。

死者と言っても生命的に死んだワケではなく、
立場的に死んだ。一身上の都合による休職だ。

うちの業界は天下のブラックIT業界である。
離職率も高いし心を病んで働けなくなる人も多い。
御多分に漏れず、うちの会社も決して少なくない。
その辺の中小IT人売りドナドナ企業と比較すれば
まだマシかも知れんが、そんなの目糞鼻糞である。


入社してから数年経つが、今日のような戦死者を
僕は今まで職場で何人も見てきた。この記事が
彼らへのせめてものはなむけになることを祈る。

心が病んでしまうのは何故だろうか。
うちの業界はプロジェクトの炎上具合やら
差し迫る納期へのプレッシャーやら半端ないが、
働くことの苦労はどの業界でもあるように思う。
うちの業界だけが特別なわけでは決してないはず。


飲食、介護、小売…僕のような若造には想像すら
できないブラックな職場が世の中にはあるようだ。

僕も学生時代、今はなき悪名高い○ッドウィルで
派遣としてちょくちょく働いていた。ホテル、
パチンコ、工場、警備、引っ越し、土方、etc...
色々ひどい職場で働いていたが、その中で最も
過酷だった職場は廃棄物処理場だ。


収集された空き缶などの資源ゴミの袋の山。
それを開けて一つ一つ種類ごとに分別して
プレス機へ運んでいく。臭いし汚いしゴミは重い。
まさしく3K。ドス黒い三重苦だった。

しかし当時の僕は、この職場でずっと働いて
いるというオッサン達に一抹の尊敬の念を
覚えていた。一体どんな事情があってそこで
働いていたのかは今となっては分からないが、
誰もがやりたくないと思うような仕事を
やってくれている人がいるのだ。この処理場の
仕事も社会の一巡の一部を立派に担っており、
意味のない仕事なんてこの世には何一つなく、
どんな仕事も大切な仕事なんだ、と
僕は割とまじめに感動していた。


…世の中には意味のない仕事もある。
そのことに気付いたのは僕が社会人になってから
だったが、その話は別の機会にするとしよう。

うちの業界に話を戻す。ブルーカラーではない
ホワイトカラーな職場は確かに3K的なつらさは
ないが、深夜にまで及ぶ作業やプレッシャーなどで
精神力と体力が求められる仕事ではあると思う。
おまけに繁忙期と閑散期のアップダウンが激しく、
そういう波に心がポッキリ折れることもあるだろう。

絶望が死に至る病だとか言い出したのは
デンマークの哲学者キルケゴール。そして
ブラック業界は絶望に至る病弊がてんこ盛りだ。
下記は僕の関連エントリー

なんとかならないものだろうか。