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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

やさしくなりたい

お金のEQのチェック項目の中に、
「1万円以上のお金を道で
 拾ったことがありますか?」

という項目がある。
(お金のEQについてはこちらのエントリーへ)

この項目は、若干オカルト的要素を含んでいるが、
要するに自分の金運についてのチェックだと
個人的には解釈している。


「拾ったことねぇよなぁ…」と毎回思っていたが、
最近ふと、以前財布を拾ったことを思い出した。

あれは確か、3年前の夏の日。
友人の結婚式の2次会へ行った時のことだ。


場所は梅田のハービスPLAZA。
俺は例によって大腸でクラーケンが猛り狂っていた。
時間に余裕もあり、俺は急いでトイレに駆け込んだ。

用を済ませると、便器の脇に
紙袋があることに気が付いた。

紙袋の中には、お土産、デジカメ、そして財布。

俺「

あらら…忘れ物かいな。
おもむろに財布の中身を見てみる。
中には各種カード、そして現金が3万円ほど。

俺「!!!?

スッと顔を上げて虚空を見上げる。
…とりあえず紙袋を置いて手を洗う。
そして、再び紙袋を持ってしばし考える。

おいおい、財布拾っちゃったよ…
 ていうかこれ忘れ物でしょ?やばくね?
  これがあったら祝儀分プラマイゼロだわ
   たかが3万円、されど3万円だ
    お土産とかデジカメとか、観光客か?
     財布だけ取って紙袋は元に戻しておけば…
      いや、それは流石に…

俗っぽい表現をすると、天使と悪魔の戦いだ。
罪悪感と欲望の鬩ぎ合いの中、しばし逡巡する。

何気なく、トイレの鏡に映った自分の顔を見た。

焦心と欲望で引きつった笑顔。


…醜かった。


ハッと我に返る。たかだか3万円のために、
俺はなんてことをしようとしていたんだ。
猛烈に気分が悪くなった俺は、
紙袋を持っていそいそとトイレを出た。

向かった先は、ハービスPLAZAの
インフォメーション(総合受付)だ。

俺「あの、2階のトイレの個室に
  紙袋の忘れ物があったんですけど…」
隣の人「あっ!それっ!!」
俺「?」

インフォメーションには先客がいた。
ご年配の老夫婦と、その娘さんだ。
先ほどまで受付嬢に何やら訴えていたようだが、
どうやら紙袋の落とし主らしい。(ミラクル!)

奥さんの方が急いで紙袋の中身を確認し、
ほっと安堵の表情を見せてくれた。
その後、涙ながらにお礼を言われた。

「これでコーヒーでも飲んでください」
と1000円いただいたので、最初は断ったが
好意を無下にするのも失礼だと思ったので、
押しに押されてありがたく受け取った。

その1000円で飲んだコーヒーは、
いつもより少しだけ美味しく感じた。
(気分の問題だけど)



「1万円以上のお金を道で
 拾ったことがありますか?」


この質問は、拾った経験があるかどうかだけを
問うものであり、「拾ったら遠慮なく受け取れ」
というものではないと思う。
そんなもん当たり前だけど。

「悪銭身につかず」と言うが、
誰かの不幸の上でしか成り立たない幸福は
長続きしないし、いずれ自分に返ってくる。

罪悪感にまみれた3万円より、
感謝のこもった1000円がいい。
その方がお金を等身大で愛せる気がする。


我ながら、迷ってたくせによく言うわ笑