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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

トリック・オア・トリート

「…煉獄を知ってるか?」

「天国と地獄の間にある場所だ。
 そこは天国にも地獄にも入れず、
 取り残された者たちが
 苦しみ続ける場所…」

「そう、この世界の事さ」


劇場版カウボーイビバップに出てくる
聖者のような悪魔、ヴィンセントの
台詞である。なんで冒頭でこんな話をしたか
と言うと、今日がハロウィンだからだ。

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例年のごとく、今日はハロウィンナイト
ということで、渋谷のスクランブル交差点や
大阪心斎橋のアメ村やらは仮装したパリピ共に
埋め尽くされてえらいことになっているらしい。

今ではクリスマスやらバレンタインやらに次ぐ
ビッグイベントに成長し、ハロウィンがもたらす
経済効果は今年は1345億円が見込まれるらしい。


ハロウィンイベントなんてのは、僕の幼少時には
それほどメジャーなものではなく、近所の人に
お菓子をたかるといった行為に及んだことはない。
無論、仮装なんて以ての外だ。

元々ハロウィンの起源がケルト人の伝統的な
祭事であり、秋の収穫を祈るとともに、
彼岸と此岸が繋がるこの日に現れる悪霊を
避けるために仮装の習慣が生まれた。


この国でも、いい年をした大人が仮装をして
街を我が物顔で練り歩き、我が世の春と
言わんばかりに盛り上がっている。
もはや本来の意味から逸脱し、ハロウィンは
純粋に仮装を楽しむという独自の方向に
進化したお祭りイベントになっている。

まぁ別に、ハロウィンは子供のイベントだとか、
意味も知らない大人がくだらないことをやるな
とか、そんな固いことを言うつもりはない。
ただ、毎年のようにゴミを撒き散らすような
愚行をする馬鹿は、速やかに苦しみながら死んで
煉獄で未来永劫彷徨ってほしい。切に思う。


「昔、ハロウィンは煉獄の魂が
 天国に行けるように祈りを
 捧げる
日だったそうだ」

「祈るがいい…」


狂ってるのはこの世界の方さ。