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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

強く望むことが欲しいという望み

タイトルは、BUMP OF CHICKEN
「乗車権」の歌詞から。懐かしすぎる…

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「夢の先に連れて行ってくれる」バスがあり、
乗車するためには「強く望むこと」を書いた紙
が乗車券として必要となる。主人公は、群がる
行列を押し退け、「強く望むこと」を適当に
書いてバスに乗車する。

道中で乗り継ぎがあり、そこで乗車券を
無くしたことに気付く主人公。無くしたにも
関わらず、慌てて次のバスに乗り込むも、
行き先は望んだ目的地ではないと分かる。
降車も出来ないままバスは走り続ける。

「強く望むこと」を適当に書いたことを
後悔し、「夢の先」よりも「強く望むこと」が
欲しいと切望し、悲嘆に暮れて幕が閉じる。

絶望と諦観の漂う昏い雰囲気の楽曲だが、
BUMPらしい、ストーリー性のある曲だ。

僕の今の状況は、この主人公の心情に似ている。
「強く望むこと」が欲しいのである。


ネットワーカー御用達の「夢リスト」
なるものを、僕も書いていた時期がある。
「会社を作りたい」とか「島が欲しい」とか
とりとめのない夢を50コほど書いた。

でも僕には、ネットワーカーのような
ピースボートで世界一周したい!」
「一年中サーフィンして暮らしたい!」
「タワーマンションの最上階に住みたい!」
といった、目映いくらいキラッキラの
夢を持てずにいる。そういった娯楽に全力で
投じる欲求が、僕にはどうやらないらしい。

夢は、ないよりある方がいいに決まっている。
嫌味でも皮肉でもなく、僕はキラッキラの
夢を語る人たちが素直に羨ましい。


盤石な不労所得を築いてなお、
自分がどう生きたいか、
どんな夢を叶えたいか、
未だに見い出せずにいる。
僕は夢貧乏な人間なのだ。

収入が増えたところで、生活水準が
それほど大きく変わるわけではない。
贅沢がしたいわけではなく、
節約がしたくないだけなのだ。
では、有り余る程のお金があった時に、
自分は一体何を成し遂げたいのか?
僕には決定的に使命感が欠けている。

それどころではない。
世界を買える程のお金が欲しいのに、
収入が増えたら増えたで不安が募る。
自由になることを望む一方で、
自由になることに怯えている。

日本という豊かな国に生まれ、
五体満足で健康にも恵まれ、
仕事も家庭も順風満帆な現状に
満足してしまっているのかも知れない。


幸せに生きていくだけなら使命感など
必要ないのかも知れない。そもそも
僕には特技も才能もないし、何かを
成し遂げようという思いこそ傲慢な考え
なのかも知れない。

それでも、自分の夢や使命については
もう少し深堀りして考えていきたい。
願わくばそれを掘り当て、「乗車権」の
主人公のように今際の際に悔いることない
人生を送ろうと思う。