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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

長き流転の物語終局

Employed

昨年の初夏頃から参画していた案件が、
もうじきめでたくカットオーバー(運用開始)。
感無量。万感胸に迫るというものだ。

大型規模の案件という事もあり、長い戦いだった。
思い起こせば色々なことがあったなぁ…

現行のシステムの糞さ加減に嫌気がさしたり、
深夜残業やタクシー帰りを余儀なくされたり、
なぜかインフラ関連作業を押し付けられたり、
プロジェクトの半ばで何人か死者*1が出たり、
忙殺されてる中で別の案件の作業を振られたり、
何度となく客先のマシン室へ出向いて疲弊したり、
出張先の中国大連の空気の悪さに体調を崩したり、
ってあれ。トラウマだらけじゃん。ああつらかった。


こういう風に書いてしまうと犬も食わないような
愚痴にしかならないので、よかったことも書く。

まずはチームのメンバー。

今回の案件では僕はリーダーの立ち位置ではなく、
ただのイチ要因としてアサインされたわけだが、
チーム内のメンバーはみんな本当に優秀で、
僕が行き詰った時は何度も助けてもらった。

チームを統括していたマネージャーも有能で、
残業が慢性化することもなく、比較的穏やかな
稼働時間だったように思う。これもひとえに
マネージャーの手腕のなせる業だろう。
追い込みの時は本当にきつかったけど。


それから、僕の成長という観点から。

僕は基本的にアプリエンジニアという立ち位置だが、
今回の案件では、現行の古い言語から脱却し、
新しい言語を学ぶきっかけになった。

「言語の書き方なんて、どれも似たようなもんだ」
という言説もあるがそれについては意義を唱えたい。
COBOLJAVAの書き方は一緒だろうか?
VB6とVB.NETの書き方は一緒だろうか?
僕は今回、仕事を通してそれを嫌というほど味わった。

また、アプリ以外の部分、例えばデータベースや
ネットワーク周辺の仕事に携われたのもよかった。
エンジニアたるもの、やはりインフラ周りにも
強くなければならないのである。

それに、プロジェクトの推進方法や管理手法、
顧客との調整事やお作法について、今回のような
大型案件で学べたのは大きい収穫だったと思う。
優秀な人間を間近で見てそのやり方を学べるのは、
いい環境だったのではないかと思う。


最後に、仕事に対する考え方について。

僕は基本的に愛社精神などという殊勝なものは
カケラも持ち合わせておらず、つま先から
頭のてっぺんまで自分本位の人間である。
仮に、明日から会社がなくなったとしても
僕はそれほど困らないし嘆きも悲しみもない。

それでも僕は、一つの大きな目標に向けて
仕事を成し遂げる仕事の楽しさを感じた。
(もちろん不満や苦悩も大いに感じたが)

会社員というのは交換可能なコマとして
扱われがちだし、その認識に僕も齟齬はない。
しかし、それが例え刹那的な需要だったとしても、
自分の能力が必要とされ、期待を寄せられ、
それに応えることができる環境というものは
素晴らしいものだと感じることができた。

現状の不満をただ嘆くばかりの人間のつまらなさ、
浅ましさを今回の1件で垣間見ることができたし、
どんな仕事でもやりがいは確かにそこにあって、
楽しみながら邁進できるものだということを
感じるのには十分な時間だった。


さてさて。

今回の案件は、現行の古い基盤を丸ごと刷新し、
新しい基盤へ移し替えるというものだ。
これだけ丹精を込めて作り上げたシステムだ。
今よりもずっと良くなってくれていると思う。

そんなことを今、東京の潜伏先で考えている。
このシルバーウィークを惜しみなく出勤して作業し、
完了した今は何とも言えない倦怠感に包まれている。

連休明けにカットオーバー(運用開始)を迎える。
感無量と言うよりも、実は戦々恐々としている。
そっちのほうが事実。一体どうなることやら。

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(「おそ松さん」より)

*1:ほんとに死んだわけではない