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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

デシャップという職能

最近は四ツ橋筋のカツ丼屋がお気に入りで、
昼休みによく行く。490円。安い。
(相変わらず健康観のカケラもない)

「早い・安い・旨い」ということで、
昼は結構混雑しており、店員も大変そうだ。


なんとなく、アルバイト時代のことを思い出した。

滋賀県で過ごした大学時代、
琵琶湖の遊覧船『ミシガン』でのアルバイトだ。



ミシガン船内には、
1階にレストラン、
2階にビュッフェ、
3階にファーストフード
があり、俺は主に
3階のファーストフード店で働いていた。

琵琶湖クルーズの観光業なので、
夏場は書入れ時で本当に忙しかった。

中でも大変なのは「デシャップ」という仕事だ。


デシャップ。
「Dish Up(調理が上がってくる場所)」という
意味から来る、和製英語のようだ。

注文の全てを把握し、キッチンに指示する。
そして、キッチンからあがってきた料理が
客に行き渡るようホールスタッフへ指示する。
言わば、キッチンとホールの架け橋となる役で、
繁忙期の要となる重要なポジションだ。

3階の場合は割とすぐに品出しできるけど、
1階はガチのレストランで、キッチンやホールの
状況を俯瞰的に把握しておく必要があり、
そこではデシャップの手腕がかなり問われる。

「現場で店を回す」
デシャップの役割は、その一言に尽きる。
(ちなみに俺は苦手だった)


デシャップの職能は、他のたいていの業界でも
ツブシがきく貴重な能力だと思う。
恐らくうちの業界でも通用するだろう。

しかしこの能力は、
ビジネスマネージャー的能力であり、
ビジネスオーナー的能力ではない。

そんな風に思う。


デシャップは確かに難しい仕事だが、
言ってしまえばただの管理作業だ。

頭の回転と確かな判断力が求められ、
全貌を常に把握して人に指示を出す。
その人がいなければ仕事が回らない。
オーナー的と言うより雇われ社長的と言える。

ビジネスオーナー的能力については下記を参照。



しかし、あの職場は楽しかった。
ミュージシャンの人らと仲良くなったし、
仕事の一環でバルーンアートも覚えた。
花火も特等席で見れるし、女の子も多いし。

また帰郷した際は顔を出そうかな。