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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

無能者の黄昏

今日も帰りが遅くなってしまった。


「残業は無能な人間がすることだ」
という意見を方々から聞くことがある。
この意見については半分賛成で半分反対だ。

確かにこの世には好んで残業する人種もいる。
それは残業代のためだったり、
必要以上にだらけてしまったり、
あるいは本当に生産性が低かったり。

そういう場合は無能といって差し支えないだろう。


しかし、プロジェクトによっては
どう考えても1日でこなせないタスク量が
降りかかってくる場合もある。

絶賛炎上中のプロジェクトに投げ込まれたり、
要件漏れのため想定以上に作業が発生したり、
顧客の過剰な要望を抑えきれず振り回されたり、
教育工数を加味していない無茶な作業だったり、
余裕があると思われたら別タスクを投入されたり、
バッファを超えたイレギュラー作業が頻発したり、
スケジュールが曖昧で進捗が見えないにも関わらず
「とにかくやれ」という推進状態だったり。

もちろん上記は開発プロセスとしてあるまじきものだ。
しかし、遥か昔から連綿と続いているこの業界、
こういった状況がなくならないのはなぜだろうか?


1.ビジネスの無理な拡大

現場の状況を省みずに無理に案件を
獲得しようとした結果、知識不足や
人員不足のため、敢えなく炎上する。

2.管理力のある人員の不足

顧客やプロジェクトをグリップできる
人員が中々育たない。育ったとしても
疾病や転職などの理由で去っていく。
プロジェクトに知恵は残らない。

3.残業を美徳と捉える文化

依然として根強く残っている思想だ。
体質の古い会社によく見られる。


他にも色々あるだろうけど。

いずれにしても、個人の頑張りでは
どうにもならない所に残業慢性化の
根元があったりする。


この状況は、暫くはなくならないだろう。
そんな風に思う。