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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

「会社を辞めたい」と感じたら

今日は飛び石連休中日の平日という事で、
会社からお休みをいただいたので、
ありがたいことに4連休になった。
前の部門では考えられない事である。

「転職」でもなく「独立」でもなく
「異動」という選択肢を選んで正解だった。


僕の本業がSE(システムエンジニア)なので
本業ベースの話になってしまうが、
「今の会社を退職したい」と感じたときに
取れる行動の選択肢を考えてみる。

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1.転職

まず思いつく選択肢はこれだろう。
僕自身、転職経験がないので多くは語れないが、
最近は転職エージェントの質も高く、
その人のスキルに応じた適切な転職先を
斡旋したり、必要に応じてトレーニングを
やってくれるところもあるらしい。

転職を乱暴にパターニングすると、
 ① 大企業  → 大企業
 ② 大企業  → 中小企業
 ③ 中小企業 → 大企業
 ④ 中小企業 → 中小企業
ってなところだろうか。

「もっと自分の能力に見合った報酬が欲しい!」
「大企業でスケールの大きな仕事がしたい!」
といった、1つ上のステージを目指す上昇志向
バリバリの人たちは①・③のパターンだろう。
僕にはまったく理解できないけど。

「地元の小さな会社でのんびり働きたい!」
「スピード感のあるベンチャー企業で働きたい!」
なんて人は②のパターンだったりするんだろうか。
大企業と比較すると待遇や福利厚生が弱かったり
しそうだが、これはこれでアリだと思う。

④のパターンについては、少なくとも
待遇面では大きくは変わらないと思う。

中小企業は大企業と比べると体力的にか弱く、
景気の煽りを受ければすぐに待遇悪化や
倒産の可能性に見舞われそうだが、
しかしそれは大企業とて同じことである。
結局、どの企業に行っても戦える、
地に足付けた地力が必要なワケで。


また、SEの場合で言うと
 ・同業他社への転職
 ・ユーザ企業(顧客起業)への転職
 ・異業種への転職
が考えられる。

同業他社であればやることはほとんど
変わらないので特に面白くもなさそうだが、
慣れた業務なので比較的安牌と言える。

「大半のSEはユーザ企業への転職を夢見ている」
とはよしたにまこと先生の談だが、実際そういう
SEは多いと思う。ユーザ企業のシステム部門で
働くのか、社内SEとして働くのか、それとも
システム開発とは無縁の世界に身を置くのか。
そこも熟慮の余地がある。

2.独立

独立と言っても、パターンとしては
 ① フリーランスとして独立
 ② 起業
が考えられる。

①のフリーランスについて言えば、
報酬面の話だけ聞くと魅力的に感じられる。

従業員の場合で言えば、自分が所属するA社は
顧客であるB社から、自分の1ヶ月分の労働力を
「月単価80万円」として受領していたとする。
しかし自分の手元に行くのは給与である
「月20万円」。残りの60万円はどこへ消えたかと
言うと、A社の利益として内部留保されたり
間接費用として使用されたりするわけである。
これがフリーランスの場合、B社と自分が直接
契約を取り交わせば80万円丸々が懐に入る。
社会保険や税金を支払うのはどちらも同じ)

しかし、フリーランスもいい事ばかりではない。
有名な話だが、フリーランスには
「健康」「生活」「孤独」という
3つのリスクが基本的には付き纏う。
フリーランスは健康観が低く不摂生で、信用力も
低いから生活基盤も不安定になりがちで、何より
組織への帰属がない不安と孤独に苛まれる。
(すべてのフリーランスがそうではないけど)

また、フリーランスは分類上「個人事業主」に
なる。何か特別なパイプがない限り、高単価を
支払ってくれる大企業が「個人事業主」と
直接契約を結んでくれるかはかなり怪しい。
少なくとも僕は仕事上、フリーランスのSEには
一度もお目にかかったことはない。


②の起業についても、規模をどこまで大きく
したいかによって話は変わってくる。

事業を起こし、小綺麗なオフィスを借りて、
人を雇って、ゆくゆくは事業拡大を目論んで
いるようであれば、それ相応のイバラの道を
歩む覚悟を持たなければならない。

僕も何人か本物の起業家たちを見てきたが、彼らは
「ぶったまげるくらいスピーディーな行動力」
「周囲を巻き込んで進んでいくエネルギー」

「この人なら大丈夫と思わせるカリスマ性」
がとにかく凄い(言葉では言い表しにくいが)。
「環境を変えたい」とか「収入をあげたい」とか
もはやそういったチンケな願望ではなく、何か
事を成そうという強い意志で動いている人たち
である場合が多く、あまり参考にならない。

従業員は自分一人、オフィスは自宅、という
レベルの小規模起業を検討するのであれば、
フリーランスとまぁ似たような感じだ。
営業も経理も開発もすべて一人でこなす
というのは並大抵の事ではないと思うが。
僕も早く起業したい。

3.異動

ある程度以上の規模の会社であれば、
異動は十分魅力的な選択肢と言える。
待遇や福利厚生を下げることなく、
環境を変えることが出来るからである。

憶えておくべきは、「自分が今いる部署が
自分の会社の全てではない」ということだ。

人事・経理・総務などのバックオフィス、
あるいは研究色の強いR&Dの部署、
今の部署とは異なる開発部や営業部なんかも
選択肢として十分挙げられる。

異動方法をパターニングすると、
 ① 異動願の提出
 ② 社内公募への応募
 ③ ヘルプラインに相談
あたりが妥当な線だろう。

①の異動願については正攻法だが、よっぽどの
理由がない限り受理される事は難しい。
(まぁたぶん会社にもよるだろうけど)
「仕事を辞めたい」というのが前提なので、
退職をチラつかせて突きつけることが大事。
それで慰留されれば話くらい聞いてもらえる
だろうし、慰留されなければ黙って去るのみだ。

②の社内公募はかなりオススメの方法である。
僕もこの方法で異動を実現できた。
ただ、こういった人事制度が整っていることが
前提なので、制度がない場合は別の選択肢を
取らざるを得ない。また、社内公募は人間関係に
軋轢を生じさせる可能性が非常に高い制度なので、
円満な異動を心がける必要がある。

③のヘルプラインというのは、他に打つ手がない
場合のみに講じるべき最終手段である。
要するに「今の部門の状況・待遇が酷すぎる」
という内部通報に他ならないので、現在の
上司の人事査定にダメージを与えかねない。
(報復を望むならそれも一興だが…)
後はまぁ、パワハラ・セクハラ等の悪質な
事案の場合はこちらを適用するのも手かも。
その場合は厳罰に処してやってほしい。

ここで、どういった部署に異動したいかも
当然検討しておくべき。同じ業務内容の
部署で働くもよし、まったく違う畑の仕事を
するもよし、閑職で仮面社畜するもよしw
どう働きたいかをしっかり検討する。

4.休職

仕事がどうしてもツラくなった場合、
休職というのも一つの手だと認識しておく。
仕事なんてのは、何も体や心を壊してまで
続けるべきものでもないのだ。しかるべき
手続きを会社に申請し、療養して自分を
見つめ直すというのもアリではなかろうか。

休職のメリットは、
 ・心身ともにリフレッシュ
 ・傷病手当金ウマー
デメリットは、
 ・評価が下がって閑職行きかも
 ・何度もやると免職される
って感じかな。
まぁ、死んで花実が咲くわけではないので、
冷静なうちに休職を視野に入れておこう。


さて、つらつらと書いた。
「会社を辞めたい」「仕事を変えたい」
と考えている人の一助になれば。