オクトパス・ルーム
「タコ部屋」という存在をご存じだろうか?
イメージとしては、車で山奥まで連れていかれ、
非人道的環境下で重労働を強いられるものだ。
そして労働者用の宿泊所がタコ部屋と呼ばれている。
シベリア抑留に近いかも…
もちろん給料なんて毎月雀の涙ほども残らない。
家出人やホームレス、不法入国者、債務者等が
ヤクザ屋さんにリクルートされて流れ着くようだ。
※イメージ
僕は今日は仕事が休みだったので、家で適当に
2ちゃんねるのまとめを読み返していた。そこで、
「タコ部屋から逃亡してきました」というスレを
久々に読み返したので、今日はこんな感じの
エントリーになってしまったのである。
タコ部屋を題材にした漫画は意外と多い。
有名どころとして出てくるのは『カイジ』だけど、
他にも『闇金ウシジマくん』『カメレオン』、
最近だと『おそ松さん』でも出てきたような…
(おそ松さん)
(カメレオン)
…どうだ。この悲惨な現状は。まぁ漫画だけど。
ネカフェ難民やブラック企業が可愛く見えてくる。
中には、タコ部屋の存在自体をある種の都市伝説的に
とらえる懐疑的な人も世の中にはいるだろう。
僕はたぶん本当に存在していると思う。
今でも、この国のどこかに。
しかし「タコ部屋で働いていた経験がある」という
稀有な人とは、僕は今までお会いしたことがない。
いれば、ゼヒお話しを聞いてみたいものだ。
(上記リンクの逃亡者の方とか会いたいな~)
「格差社会」という言葉が声高に叫ばれて久しいが、
この国にもカースト的概念は普遍的に存在している。
一時は派遣労働者の雇用に関する問題も
やたら取り沙汰されていた気もする。
資産家、実業家、会社役員、企業エリート、
正社員、契約社員、派遣社員、フリーター、
ニート、生活保護受給者、そしてタコ労働者...
雇用の形態を超えて、世の中には
想像すら及ばないレベルの富裕層と、
想像すら及ばないレベルの貧困層がいる。
個人的な考えとしては、資本主義社会において
格差というのはある程度は必要なものだと思う。
平等が好きなら社会主義の国に行けばいい。
そこなら思う存分平等を堪能できるはずだ。
知らんけど。
しかしまぁ。
上を見だすとキリがないし、
下を見たって仕方がない。
どちらを向いても首が疲れるだけだ。
今はしっかり前だけ向いて歩いていこうと思う。
(いいこと言った)