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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

生産性と人月の神話

Employed

少し、月並みな話をしよう。

同業なら分かると思うが、システムの
見積もりというのは本当に難しい。

作業者の「生産性」から「人月」という単位の工数を
割出し、それに単価を乗じて見積もるわけだが、
生産性・人月という言葉が殊更に曖昧で、厄介だ。


生産性の指標としては、類似案件の実績だったり
標準の指標だったり見積もる人の経験値だったり、
その数字は時と場合によることが多いが、正確な
生産性を予想することはほぼ不可能と言っていい。

人というリソースに大きく依存するこの数字は、
優秀なエンジニアを確保できなかった時点で
工程の進捗を著しく損なわせる。類似案件にしろ
標準指標にしろ、その実績を生み出した技術者の
「スキル」という部分に目を瞑っている場合が多い。
それでは正確な生産性など出せるはずがない。


そして、この業界でとりわけ物議を醸している
「人月」という単位の、終わらない神話。

例えば、あるシステム開発の提案依頼が
ある3社に対してコンペで行われたとする。

優秀なA社は、その提案に対して
50人月×単価160万円=8,000万円
普通なB社は、その提案に対して
80人月×単価100万円=8,000万円
アホなC社は、その提案に対して
100人月×単価80万円=8,000万円

仮に、3社が同額を見積りとして提示し、
すべてシステムの納期に間に合うものとしよう。

ここで、大きく問題視されるべき点は、
最終的なプロダクトの価値に目を向けず、
受託会社のコストのみに注目されている
というところだ。最終的なシステムの
品質についてはA社とC社で雲泥の差がある
(かもしれない)にも関わらず、である。

他にも、例えば
どの会社も一律の単価100万円を設定した場合、
優秀なA社は5,000万円、アホなC社は10,000万円
という、優秀であればあるほど損をするという
よくわからない事態が発生する。
所謂、「人月のジレンマ」というやつだ。



まぁ、人月について言い出したらキリがないし、
他の人も色々書いているのでこれ以上は書かない。

人月爆発しろ派


人月が悪いわけじゃないよ派



結局、人月という文化はこれからも変わらない
だろうし、僕も人月での見積もりしかできない。

ドナドナ臭全開であることを承知の上で
人と月を交換していくしか僕に残された道はない。