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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

風の吹くまま気の向くまま

Employed

去年くらいからうちの会社は、グループ会社含め
組織の統廃合による再編を計画している。
(ちなみにこれは公開情報なので悪しからず)

今年のどこかのタイミングでグループ会社間での
一部の事業部を再配置し、その後は本格的に
統廃合を進めていくようだ。

IT市場を取り巻く競争環境の激化に備え、
グループ全体の最適化を図るという大義があるが、
その中では恐らく絵にも描けない人員整理が
断行されていくことだろう。断腸の思いで。


ちなみに僕は、こういった組織の変遷には
全くと言っていいほど抵抗がない。というのは、
僕自身そもそも今の会社に入社する予定では
なかったからだ。

僕は就活時代、ある会社から内定をもらったが、
内定式の翌週頃にグループ内のほかの会社と
合併するという報せを社内の人間から受けた。
衝撃的な報せだった。それが今の会社だ。

内定式の時、当時の社長からのありがたい御言葉を
いただいたが、それは1週間後に合併されることなど
微塵も匂わせないありがたい御言葉だった。
間違いなく当時の社長は知っていたはずなのに、
よくもまぁいけしゃあしゃあと話ができたもんだ。
そりゃ確かにそこでバラしちゃまずいだろうけど。

内定をもらったその時の会社は吸収される形で
合併したため、戦々恐々としていた記憶がある。
我々は間違いなく淘汰されるべき存在なのだと。
この先ずっと肩身の狭い思いをして生きていかねば
ならないのかと。もはや夢も希望もない…


かくして僕は、内定をもらった会社とは
違う会社の入社式に出るという、なかなか
レアな事案を経験する運びとなった。

当時抱いていた上記の不安は杞憂でもなんでもなく、
入社直後に大規模なリストラクチャリングが行われ、
人事は『特別転身支援プログラム』と銘打って、
余剰人員は根こそぎ弾圧されていく形になった。

サラリーマン社会、それは悪鬼羅刹蠢く残酷な世界。
それを理解して肌で感じるまで時間は必要なかった。
いや、悪いのは人事ではない。仕事ができないのに
のうのうと居座っている無能社員がきっと悪いんだ。

リストラは正義。その勇敢な行動には感動を
禁じ得ない勧善懲悪のストーリーがある。
「仕事ができないことは罪なのだ…」
この事実を僕は、当時嫌というほど植え付けられた。


そして今。また組織再編が始まる。

この先どんな未来が待っているんだろう。
本当の地獄はこれからだ…


「この先どんな状況になっても
 戦力になれる人間になりなさい」
今日再編の話が出て、上長から言われた言葉だ。
使えないと判断されれば容赦なく切り捨てられる。
当たり前だ。逆に、優秀な人間であれば会社の方が
放っておかないはずだ。だから日々の仕事から学び、
どんな状況でも求められる人材になれと。

沁みる言葉だ。これからも仕事をどんどんこなし、
会社から求められる人間になってみせよう!
と、まともな人間なら思うかも知れないが、生憎僕は
そんな殊勝な心掛けは持ち合わせてはいない。

多くを学んで成長していくつもりではいるが、
つま先から頭のてっぺんまで自分本位な僕は
愛社精神など欠片も持ち合わせていないし、
この先グループ内のよくわからない会社に
左遷されたとしてもきっと何も感じないはずだ。


風の吹くまま気の向くまま、適当に
好きなことやって惰性に生きる。
そんな僕の能力をどう評価するかは会社の裁量で、
求められたら応えるし、拒まれたら去るのみだ。
元より入社するはずではなかった会社だ、
どこに行ったとしても僕はそれほど困らない。

もちろん僕にも職業選択の自由がある。
僕は労働という形で組織に時間を提供し、
組織はその対価を僕に支払ってくれている。
その契約関係はあくまで対等なもののはずだ。
去るか残るかの選択は僕の裁量でもあるわけだ。


それでも、会社に対して恩義は感じている。
今の会社に入社してよかったと思っているし、
ここでの経験は今後生きていく糧になった。

恩も学びも成長の気概も忘れない。
けれど媚びない退かない顧みない。
自分の人生だ、好きに生きさせてくれ。


「いつの日か目が覚めて、ティファニーで朝ご飯を
 食べる時も、この自分のままでいたいの」

僕はホリー・ゴライトリーのように自由には
生きられないけれど、心持だけは彼女のように
自由なままでいたい。そんな風に思う。