帰郷迎春
旧年中はひとかたならぬご厚情にあずかり、
皆々様へは謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
なんつって。ビジネス文書ぶってみる。
大晦日から地元の滋賀県に帰って年越しを迎え、
おせち食ったり初詣に行ったりと、まぁ人並みの
正月生活を過ごしましたと。
初詣は、母親・兄家族と三井寺の園城寺へ。
初詣なんだから神社を訪れるべきだと思ったが、
参拝であれば神社でも寺でもいいらしい。
ふーん、そんなもんなのね…
その後は京都の新京極へ買い物へ行き、
その後は父方の祖母のマンションへ挨拶に。
…相変わらず、馬鹿みたいに豪奢な
タワーマンションだ。ちなみにこれ夜景ね。
祖母の家に行くと、口を開けば
「早く結婚して孫の顔を見せろ」
「私の目の黒いうちに嫁の顔を見せろ」
「結婚しろ結婚しろ結婚しろ結婚しろ結婚(ry」
な感じなので、正直めんどくさくて
あまり行きたくないのだが、正月だしな…
祖母は昭和9年生まれ。
幼少時、焼夷弾の戦火の中を掻い潜り、
木の根を齧って命を繋いだという、
世界大戦を知る歴史の生き証人だ。
小学生の時分に日本は敗戦を喫し、
その後は史実の通り、GHQによる
占領政策を日本政府に施行させた。
教育制度が変わっていく様を
当事者の口から聞くと重いのなんの。
しかしまぁあれだ、その話は一体何回目だ。
戦時中の日本を知る人間にとって、
今の日本のなんと豊かなことだろう。
月明かりが翳るほどに街は明るく、
虫の声の代わりに音楽が街に流れ、
衣にも食にも住にも困らない街に。
これぞ文明の力。
スバラシイ。
豊かになり過ぎて少し息苦しい、というのは
いささか贅沢が過ぎる物言いなのだろうか。
仕事は4日からなので、休みはあと1日。
やることは決まってるので、
ちゃちゃっと終わらせて
社畜生活を再開しようかね。