うわっ…私の年収、低すぎ…?
「年収低すぎ娘」でおなじみのフレーズだ。
サラリーマンやってると、自分の年収を
他の人と比べてどうかという判断をしがちだ。
しかし経験上、お金持ちの人たちというのは、
あまり自分の年収がどうだという話はしない。
我々サラリーマンが使う年収という言葉は、
勤労所得(給与所得)のことを指す場合が多い。
だから、今の手取りがどうとかボーナスがどうとか
働くことによって手に入るお金の話に終始する。
お金持ちの所得事情は少し違う。
彼らは、なるべく自分の勤労所得を下げたがる。
その代わり、ポートフォリオ所得と不労所得を
どんどん増やしていく。
(参考:所得には三つの種類がある)
故人であるスティーブ・ジョブズ氏がいい例だ。
生前、彼の会社からの給与は年間1ドルだった。
年間1ドル。月間ではなく年間でだ。
「年間1ドルでどうやって生活できるのか?」
と思うかもしれないが、彼の主たる所得は
勤労所得ではなくポートフォリオ所得だ。
(株などの有価証券からの所得を指す)
保有しているApple社の株の配当のみで、
彼には何不自由なく生活できるだけの富があった。
勤労所得とポートフォリオ所得。
一体何が違うのか。
一番の違いは税制面だ。
勤労所得はご存知、累進課税制度が適用される。
要するに、稼げば稼ぐだけ税金も増えていく。
1800万円を超過する場合は40%もって行かれる。
一方、ポートフォリオ所得はと言うと、
どれだけ稼いでも一律でおよそ20%程度。
勤労所得の半分で済む。
(一般のサラリーマンの場合はあまり変わらない)
不労所得、つまり不動産等の収入の場合は、
もっと税金をコントロールできるようになる。
(詳細はここには書かないが…)
「うわっ…私の年収、低すぎ…?」
この言葉は、勤労所得の世界しか見ていない
とても奇妙な言葉に聞こえる。
勤労所得を稼ぐことしか知らない。
お金持ちは、お金を稼ぐだけでなく、
それを守ることや増やすことの知恵に
とても長けている人が多い。
ロバート・キヨサキ氏の著書では
ファイナンシャルIQと呼ばれていた。
(参考:基本的なファイナンシャルIQ)
年収低すぎ娘。
従業員魂をくすぐる狡猾なハニートラップ。
それは言い過ぎか笑
…台風は大丈夫かな。