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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

不条理な結末

今日も仕事が少し長引いた。

仕事の内容としては特に言うことがない。
至って普通の日常だ。


そういえば、うちの部署の女の先輩が、
今日から人知れず東京転勤になった。

彼女は去年の初夏に大阪から東京転勤になり、
去年の暮れに再び転勤で大阪に帰ってきている。
そして今日、再び東京転勤になったのだ。
これ程短いスパンで転勤を繰り返す事例は珍しい。

こういう事例を引き起こす人材はどういう人材か。
物凄く有能でどのチームからも引っ張りダコの人材か?
使い物にならないのでたらい回しにされている人材か?


彼女の場合はどちらでもない。

フェイクも入れるが、転勤の理由は下記の通り。

1回目 …
それまで従事していたプロジェクトの解散に伴い、東京のプロジェクトへ移るため。

2回目 …
東京転勤後も、なぜか大阪のプロジェクトの支援をしていて非効率だったため。

3回目 …
上司と揉めた結果、社内政治的な措置として追放されたため。


客観的に見れば、彼女に非はなかったように思う。
まさしく不遇の人だ。


彼女はとても優秀だった。
システム開発のノウハウや技術的知識はもちろんのこと、
顧客の業務知識に関しても造詣が深い。
中国語や英語も堪能なマルチリンガル
その上、抜群の記憶力をもつ。
(直観映像記憶の持ち主だ)


1回目と2回目の転勤については、
現場側と管理側に認識の相違があり、
人材管理がうまく機能していなかった。

3回目については雇われの身の悲愴さを感じる。
組織に所属する以上、必要以上に足並みを乱す因子は
やはり排除される運命にあるようだ。


確かに彼女にも問題はあった。

周囲を巻き込んで猛烈に働くタチなので、
チーム全体の作業工数が異常に膨らんでいく。
稼働力の限界を超えたスケジュールのため、
残業や休日出勤がどんどん慢性化していく。

なかなか酷い状況だったように思う。

しかし、そもそもプロジェクト自体にも問題があった。
過小な見積もり、固まらない要件、仕様の認識漏れ…
(特に、見積もりには彼女は一切関与していない)

彼女以外の他の誰かがリーダーをした場合も、
恐らく似たような結果になったのではないかと思う。


最終的に、このプロジェクトは大幅な赤字を叩き出した。
そして出荷したシステムの品質にも幾許かの懸念が残る。

その上、プロジェクトの終盤、
推進方法で上司と彼女の意見が食い違い、
血で血を洗う論争の結果、彼女は上司を
一時的に休職状態に追いやった。
(あの百戦錬磨の上司を打ち負かすとは…)

この事態を招いた責任はすべて彼女に問われた。
結果、彼女は大阪を去ることになった。


今でも彼女のことを思うと不憫でたまらない。