やっぱり場末の町が好き
午後から、所用で北浜まで出かけた。
その後その辺りをブラブラしている時に思い出した。
「…そういえば、そろそろバラの花の見頃では?」
そう、紳士たるもの、いつ何時も花を愛でる優しい心を忘れてはならない。
バラと言えば中之島公園だ、近いしちょっと寄ってみよう。
中之島公園は堂島川と土佐掘川に挟まれた中州に存在する小さな公園だ。
そしてその中にはバラ園があり、西洋風庭園や遊歩道が整備されている。
満開の時期が若干過ぎていて、少しバラの頭が下がり気味だったが、
思ってた通り、色とりどりのバラが綺麗に咲いていた。
日々の喧騒を忘れ、都会のど真ん中で一息入れる。人生の休暇だ。
はぁ、落ち着くなぁ…
毎日こういう風に過ごせたらいいのに。
いつ来ても、中之島の周りはリバーサイド感が前面に出ていてイカす。
洒落てるし、住んでみたいなーとも思う。
俺が滋賀県出身だから、ひょっとしたら水が近くにあると落ち着くのかもしれない。
ちなみに、現在の住居は京橋。
周りの人にも、「なんで京橋なの?」とよく聞かれる。
理由はいくつかある。
①会社から近いし、帰宅後の時間が増えるから。
②交通の便がよく、だいたい何でも揃う町だから。
③なんとなく場末の雰囲気が好きだから。
①について、「会社から近い場所を選ぶなんて、社畜まっしぐらやなw」と言われることもあるが、
そうではない。帰宅後の時間を有意義に過ごすためには会社から近い方がいいに決まってる。
②についてはそのままだ。地下鉄・JR・京阪の3沿線が使えて、電車利用が超便利。
③についてはあまり賛同を得られないかもしれない。
個人的な嗜好として、なんとなく「場末の雰囲気」を醸し出している町に惹かれるのだ。
(京橋は都会の方なので辞書的意味では場末とは言えないが、ニュアンスとして)
京橋と聞いて、グランシャトー周りの風俗街や立飲み屋モールを連想する人は多い。
ご多分に漏れず、自分もその一人だ。
夜の京橋を練り歩けば、怪しげな兄ちゃんやキャバ嬢、浮浪者なんかも見かける。
場末の町の一体どこに惹かれるのか?
それは、なんとなく俺が「廃墟」とか「夜のプラント」とかに惹かれるのと同じ理由な気がする。
終局を思わせるような、退廃的な物寂しさに情緒を感じるのかも知れない。
東南アジアのような猥雑さも、落伍者の末路的な暗い色めきに魅力を感じる。
…冒頭の「花を愛でる優しい心」はどこへ行ったんやら笑
なお、京橋と言っても治安はピンキリで、都島や片町の方はどうってことない閑静な住宅街だし、
鴫野まで行けば、グランシャトー周りとはまた一味違う「社会の闇」を垣間見れる。
城見の大阪ビジネスパークに至っては、高層ビルが立ち並ぶ立派なビジネス街だ。
こういう多様性も含めて、京橋は面白い。
時間がある時に探索を進めたい。