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仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

追憶の彼方へ

仕事の休憩中、財布にやたら細かい小銭が
多いことに気付いた。10円玉が6枚、
50円玉が3枚くらいある、買い物時に
お釣りを加味せずお札で支払いまくった場合に
陥る、怠け者にありがちなケースである。

ちなみに、僕は基本的にお釣りがまとまるように
頭で計算して支払をするようにしているが、
それでもめんどくさくてやらない時もある。

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僕は昔、財布に小銭が溜まってしまった場合、
自動販売機を使って両替を行っていた。

例えば、10円玉5枚、50円玉1枚を入れた後に
お釣りレバーを引くと、100円玉1枚が返ってきた。
こうして、細かくなりすぎてしまった小銭を
集約することが可能だった。


この両替の小技を覚えた僕は、当時
自慢げに友人に話していた。
「お前、よくそんな悪知恵を思いつくな…」
そんな風に友人に言われ、僕はいっそう
得意になっていた憶えがある。

人が思いつかないようなことを思いつく。
他の人が知らないような事を知っている。
そんな小さな優位性が、幼き日々の僕の
自尊心や虚栄心をくすぐった。


もっとも、それ以降の僕が、他の人と全く
違うオリジナリティー溢れる生き方を
選んだかというと決してそうではない。
無難で堅実で没個性的な生き方を選んだ。

幼き日の僕は、自分は特別な存在で、
自分は何でもできるし何者にでもなれる。
そんなことを考えていたが、年をとるにつれて
淡い幻想を抱くことはなくなった。自分は神に
選ばれた特別な存在ではないと気付いたからだ。

そんな僕が再び、今の生き方に疑問を感じて
新しいことを始めているんだから、人生ってやつは
本当に面白い。さてさて、どうなることやら。


ちなみに、今の自動販売機では、投入した通貨を
一時的にプールし、返却時は投入した通貨を
そのまま返す仕様になっているらしく、昔できていた
通貨をまとめる両替の小技はできなくなったようだ。
(古い自動販売機では今でもできるらしいが)

まだこの世界の酸いも甘いも知らなかった
幼き日の僕の悪知恵は、今の自分からすれば
随分どうでもよく、随分可愛く思える。

なんとなく、少し前に流行った
「思い出は億千万」が思い出されたため、
そちらの動画を転載して当エントリーの
締めくくりとしたい。


子供の頃に戻りたいとも思わないし、
今の自分はそこそこ気に入っているし
日々の生活は充実して満足もしている。

…それにしても、沁みるなぁ。