forLifeMap

仕事、投資、技術メモ、オカルト、その他クソミソな趣味や日常についてあれこれ綴る、日記帳というより雑記帳。忘却の彼方に置き忘れた夢と情熱を求めて彷徨中。

囚われの身のお姫様

昨日、友人の紹介でとんでもない
人物と会わせていただいた。

若き日からビジネスプロデューサーとして
現場の第一線で様々なビジネスを手掛けており、
聞けば聞くほど悍ましい経歴の持ち主だった。

ドバイ、ニュージーランド、東南アジア諸国など
多様な渡航歴を持つと同時に2度の逮捕歴も持つ。
今では自動車転売とFX(バイナリー)で生計を
立てているようだ。早く本書いてくれないかな。
ソッコー買うのに。


自動車転売にも大変興味があるが、とりあえず
僕もFXを本格的に開始することにした。
どうやら下期のメインの投資はFXで決まりだ。
さっさと実績を上げられるように頑張ろうと思う。
MT4の操作やEAの追加もある程度わかるし。

FXでも株でもなんでもそうだけど、
投資を始めるにあたって必ず必要になるものが
資金である。差し当たり僕は、あるツテで以前
購入した暗号通貨「Ethreum(イーサリアム)」を
現金化しようと思い、さっそく手続きを試みる。

f:id:hNeumann:20161006231725j:plain


…あれ?なぜか取引所に入金できない。
Krakenという取引所で入金しようと思うと、
なぜか「あなたの持ち金は0.0 ETHですw」
と表示されてしまう。…なんで?

まさか、騙された?パチモン掴まされたのか?
僕はこの時点でかなり焦っており、
あの手この手を使って調べまくった。

どうやら、現在EthereumのP2Pスタンダード
クライアントである「GETH」がDos攻撃
受けており、その影響でPoloniex、Kraken、
Coinbaseといった主要取引所がEthereumの
入出金を制限しているらしい。


なんということだ。クラッカーからのアタックを
受けているのは知っていたが、まさか取引所への
入金が出来なくなってしまっているとは…!
非常に困った。Ethereumを換金できない。

下記サイトで確認する限り、僕の手元にある
ブロックチェーンのデータは生きているようだが…


誰か、僕のEthereumを買い取ってくれませんか?
1,910 ETHありますが、300万円でいいですよw


仄暗いAmazonプライムの底から

そして何事もなかったかのように
2016年の下期が始まってしまった。
そして初っ端から深夜残業という罠。
大丈夫なのか、なんだか幸先が悪い…


今更だけど、Amazonプライムは凄い。
年額3,900円で映画を見放題とは。

f:id:hNeumann:20161003233415j:plain


とりあえず、『仄暗い水の底から』を見てみた。
原作:鈴木光司、監督:中田秀夫、主演:黒木瞳
ジャパニーズホラー映画の傑作である。

映画の詳細については、別の人がブログで
しっかり書かれているので、そちらへどぞー

(※ネタバレあり)

僕は無類のオカルト好きであると同時に、
無類の怖がり屋さんなのである。
これを部屋で見ていた時も、クッションで
顔を半分覆いながら半べそをかいて見た。
好きといっても怖いものは怖いのだ。

邦画ホラーの、このなんとも言えない
陰気でおどろおどろしい雰囲気というものは、
本当に何回見ても慣れることがない。
ホラーシーンを見終えた後の
小休止タイムの安堵感は異常。

かの有名な『リング』と原作者が同じだけど、
恐怖度は『リング』よりも控えめに感じられた。
そして、『リング』も大概救えないオチだけど、
この映画もある意味救えない話だ。
母親も娘も、そして水の底の少女も、
悲しくて切なくて、少し目頭が熱くなった。

とりあえず、僕はこういった批評には向いてない。
大した感想は書けないが、まだご覧になってない方は
ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょう。

ではでは。ママー。

秋の夜長に

今日で2016年度上期も終わり。
月並みなことを言うがホントあっという間。

色々と課題は残ってはいるものの、
上期案件の検収も上がったことだし
とりあえずはめでたしめでたし。


せっかくなので、上期を振り返ってみる。

本業の方は相も変わらずクソ忙しく、
技術的にも精神的にもメキメキ鍛えられた。
仕事に対して物凄く思い入れがあるわけでもないが、
僕はこの忙しい現実がそれほど嫌いではないようだ。

どれだけビジネスや投資に精を出すと言っても、
今の所、本業をおざなりにするつもりは毛頭ない。
深夜残業だろうが休日出勤だろうがかかってこい、
呪詛の言葉を吐きながらでもやり切って見せよう。

なお、米国のベンチャー起業へ出向し、
暗号通貨のような新しい技術を習得する計画は
失意のうちに頓挫してしまったが、出向案件自体は
社内にいくつかあって、まだチャンスはある。
全てを諦めるには、まだ早すぎるだろ?
下期も虎視眈々と狙っていきたい。


それから、本業以外の話。

株式投資、FX、バイナリー、暗号通貨、不動産、
遺伝子ビジネス、転売ビジネス、貿易ビジネス、
この上期は様々な案件に関わることができたが、
メインとなる投資案件はまだ見つかっていない。
(不動産投資以外は)
この辺は今後もしっかり習得していく必要がある。

暗号通貨をどのタイミングで売り払うか、
どの投資に今後資金と時間を注力していくか、
よーく考えて即座に行動に移したいところだ。


下期の目標について、ざっくり書く。

  • 業務で必要な知識の見聞広め
  • ベンチャー案件への出向
  • 暗号通貨の技術習得
  • 投資用自動売買システムの構築
  • 構想段階にあるWEBサービスの構築
  • 投資案件で月収30万円
  • 転売案件で月収20万円
  • 自分で確定申告する
  • 今の彼女と結婚する


終盤、なんか自分の欲求が入り混じった
気もするが、とりあえず書いたモン勝ちだ。

さらば長月、いざゆかん神無月。
気持ちを新たにして下期を迎えたい。

f:id:hNeumann:20161001001823j:plain

 

ゴッド・ブレス・ユー

今日は早めに仕事が終わったため、
連れの女の子と寿司屋にいった。

f:id:hNeumann:20160929234816j:plain


有名なのかどうかは知らんが、寿司屋の
「いっちょう」というお店で、安くて旨い。
今日は彼女の退職記念日だったため、
なぜか「それなら寿司でも食いに行くか」
という流れになったのである。


彼女はとても晴れやかな顔をしていた。
僕もいつか会社をやめる時がきたとしたら、
こんな開放的な気持ちになるんだろうか?


そういえば、最近はあまり見ないけど、以前
「レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ」
と言って大学を中退して起業した若者の記事が
ホッテントリとしてバズられていた。


はてなの文化なのかなんなのかは知らないが、
誰かのバズエントリーについて言及する記事が
多数見受けられた。当然、記事の中には好意的な
意見のみでなく、批判的なものも少なくない。

分からないでもない。実際に上記の記事を
読んでもらえれば分かるが、記事の中では
「なにも考えずに生きてるような人たちと
 同じ人生を歩むなんてありえない。」
などと、大衆に喧嘩を売っているとも取れる言葉を
使っているため、そうなれば売り言葉に買い言葉だ。
当然こうなる。


僕の、この記事とそれへの言及記事に対する感想。
「憧れの人や近しい人間の生き様ならいざ知らず、
 縁遠い人の生き様など僕にはまったく興味ないし、
 他人の選択に他人が口を挟むべきではない」
その程度の安い感想しか持てないのが正直なところ。
いいじゃん、そっと見守っといてあげれば。

やいやい周りが囃し立てるのは、はてなの問題でなく
純粋に日本人の国民性に問題があるのかも知れんが。
他所の国でも、こういう冒険心溢れる若者に対して
これほど苛烈で批判的なものなのだろうか。

好きな記事、参考になった記事、応援したい記事
ならまだ分かるが、記事への批判的な内容を書いて
無駄にエネルギーを消費することはないだろうに。
本当になんなんだろう、この浅ましい文化は。


綺麗事を言うつもりはないから別に応援もしないが、
悩んだ末に自分で決断を下したのであれば、後は
自分の信じた道を黙って歩いてくれればそれでいい。
たぶんリスクも批判も織り込み済みなんだろうし。
縁遠い彼の歩みが止まらないことを少しだけ祈ろう。

僕も昔は似たようなこと書いてたし。

彼に対して思うことがあるとすれば、
「ブログを収益化できてて羨ましい」
ということぐらいだ。いやガチで。
なんやかんやと、結局自分も無駄な
エネルギーを使ってしまっている…

逢魔が辻

前回のエントリー以降、更新が滞ってしまった。
祈るような思いで東京潜伏期間最後の夜を過ごし、
翌日システムのサービスインを迎えたわけだが、
案の定不具合がぽこぽこ顔を出したため、
深夜に及ぶまで対応に追われていたわけである。
無論、ゆっくり休みなど取れていない。


思えば、工程が変わるたびに上司に
騙し続けられていた気がする。

(去年の夏頃)
上司「UTが終わった後のITはラクになるから」
ぼく「わかりました」
  ※UT…単体テスト工程、IT…結合テスト工程
結果、テストケース作成およびIT推進のための
手順作成に追われ、忙殺される。
しまいには中国へ出張へ駆り出される。

(去年の冬頃)
上司「ITが終わった後のSTはラクになるから」
ぼく「わかりました」
  ※ST…システムテスト工程
結果、アプリとはおよそ関係のないインフラ周りの
面倒を見させられ、忙殺される。
気付けば予定していた休暇も消失する。

(最近)
上司「STが終わった後の移行準備はラクなるから」
ぼく「…ほんとでしょうね」
   ※移行準備…本番直前の準備作業
結果、直前であるにも関わらず、移行準備が
ほとんどできていないことが発覚。
準備と課題対応に追われて忙殺される。

今日日、バリバリのウォーターフォール


そしてリリース作業後も、不具合対応に追われる。

あれ、なにこれ。ブラックじゃね?
忙殺忙殺って、いったい何機死んでるんだ。

今の対応が終わったとしても、下期以降も
大型案件が控えているため、この先ラクに
なっていくことはきっとないだろう。
はて、ゆっくりできるのは一体いつになるやら…


そういえば、2件目として購入した民泊用不動産の
収入が今日入ってきた。分かってはいたけど
なかなか嬉しいものだ。心配なのは、僕自身の
ずさんな収支管理くらいのものだ。

思えば、以前の僕であれば1~2万円程度の収支ですら
心が揺れていたように思うが、投資やビジネスに
手を染め始めてからというもの、10~50万円くらいの
収支ではビクともしなくなってきた。

扱う額が大きくなってきたのは、着実に自分の器も
成長してきているからではないかと思っている。
無駄遣いについては今でも100円単位でケチるけど。
月々の給与所得も非常に大事にしているけど。

かつてからの草の根運動?が実を結び始め、
僕としてもある程度の選択肢が持てるように
なってきたかなぁというのが最近の所感。

f:id:hNeumann:20160928001148j:plain


冒頭では今の仕事のことを面白可笑しく
ディスってしまったが、なんやかんやと
仕事は楽しいし、満足もしている。

自分の人生のこれからについては、
もう少し検討してから決断していきたい。

アメリカンドリームの跡

東京潜伏期間の最期の夜を過ごしている。
せっかくの東京出張だというのに雨脚が絶えず、
僕の外出意欲を容赦なくそぎ落としていったが、
シルバーウィークを仕事に費やした僕と違って
楽しい旅行中の人々の心中を思うと少し気も晴れた。

願わくば、この暗雲は明日の仕事への暗示ではなく、
システム地固めの予兆であってほしいと切に思う。


本来なら今頃、別の案件にアサインされて
米国サンフランシスコのベンチャー企業に赴き、
バリバリ暗号通貨の技術研究をする予定だった。

f:id:hNeumann:20160920000049j:plain

誤算があったとすれば、その研究開発をする
技術・能力が僕にはさっぱりなかったことだ。
くっそー、悔しい。

そもそも僕の語学力は、かつてシンガポール
行った時も英語をほとんど使わず、基本的に
指さしという超絶原始的なジェスチャーで強引に
乗り切ったレベル。日常会話すらままならない。

それでも行けばなんとかなるとタカを括っていたが、
まさかそれ以前の問題だったとは。自分のスペックを
棚に上げてよくもまぁ応募したものだ。我ながら、
自分の図々しさにはほとほと呆れた。


今回の案件がぼちぼち終焉を迎えるのもあり、
僕の仕事に対するモチベーションをどこに向ければ
いいのか、今は若干中だるみの期間である。
どうせすぐに別の案件に駆り出されるだろうけど。

本業、ビジネス、ペーパー、不動産…
どこに注力しようか。選択肢があるのは素晴らしい。
まぁ、今週末からはしばらく会社を休むので、
そこでゆっくり今後の展望について考えたい。

長き流転の物語終局

昨年の初夏頃から参画していた案件が、
もうじきめでたくカットオーバー(運用開始)。
感無量。万感胸に迫るというものだ。

大型規模の案件という事もあり、長い戦いだった。
思い起こせば色々なことがあったなぁ…

現行のシステムの糞さ加減に嫌気がさしたり、
深夜残業やタクシー帰りを余儀なくされたり、
なぜかインフラ関連作業を押し付けられたり、
プロジェクトの半ばで何人か死者*1が出たり、
忙殺されてる中で別の案件の作業を振られたり、
何度となく客先のマシン室へ出向いて疲弊したり、
出張先の中国大連の空気の悪さに体調を崩したり、
ってあれ。トラウマだらけじゃん。ああつらかった。


こういう風に書いてしまうと犬も食わないような
愚痴にしかならないので、よかったことも書く。

まずはチームのメンバー。

今回の案件では僕はリーダーの立ち位置ではなく、
ただのイチ要因としてアサインされたわけだが、
チーム内のメンバーはみんな本当に優秀で、
僕が行き詰った時は何度も助けてもらった。

チームを統括していたマネージャーも有能で、
残業が慢性化することもなく、比較的穏やかな
稼働時間だったように思う。これもひとえに
マネージャーの手腕のなせる業だろう。
追い込みの時は本当にきつかったけど。


それから、僕の成長という観点から。

僕は基本的にアプリエンジニアという立ち位置だが、
今回の案件では、現行の古い言語から脱却し、
新しい言語を学ぶきっかけになった。

「言語の書き方なんて、どれも似たようなもんだ」
という言説もあるがそれについては意義を唱えたい。
COBOLJAVAの書き方は一緒だろうか?
VB6とVB.NETの書き方は一緒だろうか?
僕は今回、仕事を通してそれを嫌というほど味わった。

また、アプリ以外の部分、例えばデータベースや
ネットワーク周辺の仕事に携われたのもよかった。
エンジニアたるもの、やはりインフラ周りにも
強くなければならないのである。

それに、プロジェクトの推進方法や管理手法、
顧客との調整事やお作法について、今回のような
大型案件で学べたのは大きい収穫だったと思う。
優秀な人間を間近で見てそのやり方を学べるのは、
いい環境だったのではないかと思う。


最後に、仕事に対する考え方について。

僕は基本的に愛社精神などという殊勝なものは
カケラも持ち合わせておらず、つま先から
頭のてっぺんまで自分本位の人間である。
仮に、明日から会社がなくなったとしても
僕はそれほど困らないし嘆きも悲しみもない。

それでも僕は、一つの大きな目標に向けて
仕事を成し遂げる仕事の楽しさを感じた。
(もちろん不満や苦悩も大いに感じたが)

会社員というのは交換可能なコマとして
扱われがちだし、その認識に僕も齟齬はない。
しかし、それが例え刹那的な需要だったとしても、
自分の能力が必要とされ、期待を寄せられ、
それに応えることができる環境というものは
素晴らしいものだと感じることができた。

現状の不満をただ嘆くばかりの人間のつまらなさ、
浅ましさを今回の1件で垣間見ることができたし、
どんな仕事でもやりがいは確かにそこにあって、
楽しみながら邁進できるものだということを
感じるのには十分な時間だった。


さてさて。

今回の案件は、現行の古い基盤を丸ごと刷新し、
新しい基盤へ移し替えるというものだ。
これだけ丹精を込めて作り上げたシステムだ。
今よりもずっと良くなってくれていると思う。

そんなことを今、東京の潜伏先で考えている。
このシルバーウィークを惜しみなく出勤して作業し、
完了した今は何とも言えない倦怠感に包まれている。

連休明けにカットオーバー(運用開始)を迎える。
感無量と言うよりも、実は戦々恐々としている。
そっちのほうが事実。一体どうなることやら。

f:id:hNeumann:20160918233330j:plain

(「おそ松さん」より)

*1:ほんとに死んだわけではない

剿絶ロワイヤルの誓い

僕はシステムエンジニア
もといプログラマである。

システム開発の仕事をしていると、
技術的なハードル以前に、社内の
政治的・対顧客的事情により
「したいことができない」
ということが往々にしてある。

主に、
改修に次ぐ改修により無理が祟りまくった、
煩雑化されたスパゲティ状のプログラムの整理、
およびそれに付随するドキュメントの整理

である。

ソース上の汚いコメント、
共通化されていない構造、
意味を成していない設計書…

直したいものは山ほどあるが、
そんな時言われるのがこんなことだ。

  • もうお客様への納品が終わったから
  • そんな修正をするための工数はないから
  • それで何かあったらお前責任とれんのか


ふむふむ。
僕も僕でそういったどうにもならない事情が
あるのは理解しているつもりだが、目の前に、
歪に育ってしまったプログラムソースがあり、
解決方法が分かっているのに何もできない
もどかしさ、自分の無力さに涙が出そうになる。


僕は、真鍋宏史さんが書かれている
はてなダイアリーアスペ日記」が好きで、
更新を心待ちにしている。

真鍋さんはGoogleWeblioを経て今は
どこぞの研究所で働かれている生粋の技術者。
趣味は外国語で、マルチな能力が羨ましい。

そんな真鍋さんが、GoogleWeblio
退職された時のエントリーに、技術者としての
矜持について書かれていた。


~「Google辞めました」より~

ベータ版が出てから、私はそれに致命的な欠陥がある(少なくとも自分にはそう感じられる)ことに気がついてしまった。たとえると、味噌汁にだしが入っていないようなもの。もっとも基本的なレベルの問題。そのことに気づいてから周りにそのことを伝えたが、反応は薄かった。

最初に辞めようと思ったのは、直接的にはこのことが原因だ。自分で積極的に関わろうとしなかったことへの悔恨。自分にとって重要なことが重要視されないことへの絶望。何よりも、欠陥製品(と思えるもの)を世に出してしまったことに対する自責。

Google は、いろいろな意味で待遇はよかった。福利厚生・給料など、具体的な話はしないが、まあ申し分なかった。それで、「どうして辞めるのか」ということを、妻をはじめ、いろいろな人に聞かれた。

それは、本当につらかったからだ。たとえて言えば、猫好きな人が、猫を処分する職場で働くようなものだ。その人の立場で、「職場が福利厚生が充実していて給料がいいから我慢して働こう」という気分になるだろうか。

こういうたとえをすると、中の人は不快になるかもしれない。しかし、これは自分にとっては、切れたばかりの傷跡のような、生々しい感覚だ。こう感じるようになったことは不幸な巡り合わせだったと思うが、それはもう起こってしまったことだ。それを書くことは悪いことだとは思わない。書くことによって、誰かの何かの参考になるかもしれないと思う。Google にとっても、たとえば「社風に合わない人間を雇わないほうがいい」といった教訓になるかもしれない。

 

~「いい話(ウェブリオ辞めました)」より~

プログラマは黙ってコード書けよ」みたいな考え方がある。だが、ぼくはそういう言説とは全力で戦っていく。

確かに、努力をあきらめてのらりくらりと生きているようなプログラマもいるのかもしれないが、能力の範囲内で精一杯頑張って、それでももがいているプログラマも数え切れないほどいる。人間の生まれ持った能力は違うし、抱えているハンディキャップも違う。運良くパラメータと環境が揃った人間だけが勝ち組になれるなんて、いくらかっこつけたところで、原始時代と同じじゃないか。

プログラマがものを考えないでいると、ごく一部のトップ以外は、会社に交換可能な部品と見られて底辺を這いずることになる。ぼくはそれをこの会社で実感した。

自分が機械にならなくても、好奇心を持って果敢にチャレンジすることで生産性や信頼性を上げることができるのが、プログラマという職業なんじゃないだろうか?

トップレベルの人材でない限り、健全さ・好奇心・向上心・余裕・人間としての尊厳といったものは贅沢品にすぎないんだろうか。ぼくはそうは思わない。現時点では、そういうものが持てる健全な会社はごく一部で、トップレベル人材の分の場所しかないかもしれない。でも、その健全さは「頑張ったご褒美」として与えられているものではなく、それ自身が成長力につながっているはず。だとしたら、そういう会社が勝つことによって、よりよい環境が増えていくんじゃないだろうか。そのためには、プログラマの行動が必要だ。

プログラマが、人間として頭を使って考えること。プログラマが、いる場所・いた場所の情報をオープンにしていくこと。プログラマが、いるに値しない場所から勇気を持って去ること。

プログラマの環境を改善するには、これらが大事だと思っている。少しずつでも下のレベルにまで健全さが波及するよう、市場の力が働いてほしい。

 

僕は真鍋さんほど優秀な人間ではないけど、
技術者の尊厳については理解しているつもりだ。
(Web系とSierじゃ業種が全然違うけど)
だからこそ、できないことが多いと本当に辛い。
残業や休日出勤くらいは全然平気な僕も、
汚いプログラムは見るに堪えないほど辛い。

次期開発があったらリーダーに買って出て、
今回の開発で遺してしまった負の遺産
必ずや根絶やしにしようと思う。

f:id:hNeumann:20160905213753j:plain


こんな風にな。

幸せに、なれますように。

転売という怒涛のサイドビジネスに専念していたため
週末の休みも休みらしい休みを過ごしたことが最近は
全くなかったが、今日は久々にゆっくり過ごした。

昼は大阪城北詰らへんにある
「蕎麦とラー油でコウなった」
というファンキーな店に行った。


食レポは苦手なので多くは語らないが、
ざっくり感想を言うとむちゃんこ美味かった。
なるほど、蕎麦とラー油が合わさるとコウなるのか…
並盛も大盛も特盛も値段が同じなのが嬉しい。

「ごちそうさまでした~」と言って
店を出ようとすると、普通の店なら
「おおきにどうも!」とか
「ありがとうございました!」とか
「またのご来店をお待ちしてます!」とか
言いそうなもんだけど、この店は一味違う。

「ありがとうございました!
 お幸せに!」

なんということだ。
たった一度、気まぐれで店に足を運んだだけの
どこの馬の骨ともわからない唐変木のような男の
幸せを願ってくれるなんて。そんなこと言われたら
また行きたくなってしまうではないか…!


たいへん気をよくした僕は、大阪のオタクの聖地、
日本橋オタロードへ向かった。普通に用事が
あったのと、転売の品定めも兼ねての行動である。

f:id:hNeumann:20160903222143j:plain



アニメイトやらメイド喫茶、PCショップが立ち並ぶ
ケバケバしい道を抜けてどんどん奥へ進むと、
昔ながらの電気屋や玄人向けのカメラ屋などが
そこかしこに存在していることを今日初めて知った。

勝手知ったる街だと思っていたが、この街には
まだまだ知らない財宝が眠っているようだ。


しかし、僕もオタクと言えばオタクだけど、
この街の住人のようなプロのオタクではない。
にわかオタク、いや、ファッションオタクと
言ったところだろうか。なんとも情けない。

ほんとに、プロのオタクっつーのは、いったいなんで
こんなに金を持ってやがんだ。侮れん。
オタクが経済を回しているというのも、
あながち大袈裟ではないような気もしてきた。

お金を落とすターゲットの絞り込みと言えば
「美や健康に気を遣う女性」と
「出費を惜しまないオタク」というのが
テッパンだけど、しっかり戦略を練った上で、
いつかちゃんとwebビジネスをしようかな。


あー、なんというか、ただ日常をつらつらと
書き殴るだけのブログっていいな。久々だわ。
コウいう文章になっちゃうんだけどね。誰得なんだか。

ではでは皆さん、お幸せに。

面白きこともなき世を面白く

大丈夫です。私は元気に生きています。
誰とはナシに生存報告したい気分である。

ブログをサボりまくって全力で日々の稼業に
没頭していた。このブログは僕の稼業ではないにしろ
継続的に続けていきたいライフワークである。
なんやかんやとよくわからない言い訳をして
おざなりにしていいものではないだろ。そうだろ。


僕が敬愛してやまないフミコフミオさんという
ブロガーの方も、以前まで執筆用ガラケー
故障に伴いやむなく執筆活動を休止されていたが、
先日それほど劇的でもない復活を遂げられた。

delete-all.hatenablog.com


嬉しすぎて思わずグリーンスターをつけてしまった。
僕にとってはかなりの大奮発である。先生も
執筆を再開されたことだし僕も再開しようかな。
こうやって人の行動を基準にするのは最も忌むべき
浅ましい行為だが、むべなるかな、と言ったところか。


いつか誰かが言っていた。

「ラットレースを抜ける時って、物凄いよ」

ラットレースを抜ける、要するに、
月々の支出を不労所得が上回り、
給与所得の呪縛から解放された状態である。
しかし、物凄い、というのは一体なんなんだ。
その時の僕にはさっぱり分からなかった。
でも、今ならそれが、ほんの少し分かる気がする。

本業とは違う別の収入源を確保しようとするとき、
人はとにかく、とてつもないエネルギーを使う。
休む間もなく傾倒し、それが楽しくて仕方がない。
ワーカーホリックというよりも、
ランナーズハイというのが近いように思う。
要するに、完全にラリってる状態である。

f:id:hNeumann:20160901002309j:plain

※イメージ


ただ、ひた走るだけでは時々疲れてしまう。
そんな時、少し冷静になって
「幸せって、一体なんなんだろうな…」
という、ある種の原点回帰ともいえる
厨二的・哲学的な自問自答をしてしまう。

世界を買えるくらいの金持ちになる事?
ライフワークに命を燃やして生きる事?
恋人や家族と楽しい時間を過ごす事?
慎ましやかな一般中流家庭を築く事?

分からない。
僕は幸福度の基準が人よりだいぶ低いので、
土日をゆっくり過ごせることや、やよい軒
カツ丼が美味しかったりするだけでも僕は
そこそこの充足感が満たせる男なのである。

それでも今こうしてランナーズハイで
ラリってまで奔走している理由は、
老後不安の解消や死生観の調整といったところか。
でも、自問自答して突き詰めると、
「つまるところ何もしなければヒマだから」
という理由が大きい気がする。


人間五十年。
人生は死ぬまでの暇つぶし。
人の寿命の長さは人生の価値とは関係がない。
いかに面白くヒマを潰せたかに価値を感じる。

そんな風に思う僕は、明日からも
有り余る人生のヒマを潰しながら
楽しみながら生きようと思う。

そしてなるべくブログも更新しようと思う。

本当に、誰とはナシに報告したい気分だ。